サンケイプラザマガジン

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【スキルUP】会議の重要な進行役。ファシリテーションのテクニックとは?

会議を効率よく進行し、理想的な話し合いにするためには司会進行のスキルが欠かせません。
タイムスケジュールどおりに議論を進め、横道にそれず、皆の目的に合った結論を導き出す。
有意義な議論には、進行役のファシリテーション能力が求められます。

今回は司会進行役に求められるスキル、「ファシリテーションのテクニック」について解説していきます。

ファシリテーターについて

ファシリテーションのテクニックを学ぶ前に、まずはファシリテーターについて知りましょう。

ファシリテーターとは

ファシリテーターとは、会議における中立な立場の進行役です。
facilitateに「促進する」という意味がありますが、その原義通り、ファシリテーターはあくまでも会議のプロセスをサポートする役割で、意思決定には関与しません。会議のセッティングや進行、相互理解を深めるために意見を引き出したり、話し合いを円滑に進める手助けに徹します。

【ファシリテーション】
ファシリテーション(英: Facilitation)は、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力の1つ。
引用元:wikipedia

ファシリテーターの心得

ファシリテーターの心得は先入観を持たないこと。
会議の進行サポート役として、常に中立の立場でいましょう。
そして、ポジティブな発言に徹すること。
話し合いが平行線を辿り会議の空気が悪くなると、参加者たちもピリピリしてきます。その中でも、ファシリテーターだけは、常に前向きに会議を進めることを意識した発言を心がけましょう。

ファシリテーションのコツ

ファシリテーターについては理解できたと思います。
さて、次はファシリテーターの役割、「ファシリテーション」のコツをご紹介します。
会議では発言力や立場の違いから、なかなか上手く司会進行できない時もあります。
進行役を任されたはいいが思い通りに進まない・・・そんなこともあるかと思われますが、そんな時は難しく考えずに自分の役割を簡単に考えてみましょう。
ファシリテーターの役割は、大きく分けると3つあります。

ファシリテーターが持つ3つの役割

①促す
②管理する
③作る

非常にざっくりですが、ファシリテーターの持つ本質は上記の3つです。
発言を「促し」、時間を「管理し」、空気を「作る」。
これこそがファシリテーションのコツであり、この3つのポイントを理解しコントロールすることができれば、会議は劇的に変化します。
詳しく見ていきましょう。

促す -アイデア・マネジメント-

ファシリテーターの役割としてまずすべきことはアイデア・マネジメント。
進行役はあくまでもサポートですが、意見が出ない時は参加者の発言を促してあげましょう。議題に対して中立な立場から自由な意見を聞き出し、受け止めたり掘り下げていくといった能力が求められます。

管理する -タイム・マネジメント-

会議がダラダラと進まないように、時間をコントロールするタイム・マネジメントもファシリテーターとしての重要な役割です。
会議を効率良く進めるためにも、進行役が時間を管理し、結論を導く流れを作っていきましょう。
時間内に合意形成を得る手助けをすることこそが、ファシリテーターに求められるスキルです。

作る -チームワーク・マネジメント-

参加者が活発な意見交換を自由にできる空気を作ってあげましょう。
発言を促すだけでなく、そもそも発言しやすい雰囲気づくりなどに努めること。それがチームワーク・マネジメントです。
ファシリテーションは本題に入る前から始まっていることを意識しましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
ファシリテーションという言葉や司会進行という大役に惑わされて、難しく考えすぎていた方もいるのではないでしょうか。
シンプルに考えるとファシリテーターの役割は非常に明確です。
ファシリテーションのメソッドを知り実行することで、発言なくダラダラ進んで停滞してしまいがちな会議も劇的に好転します。
ポイントを押さえ、ファシリテーターとしてより良い会議を作りましょう。

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