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ノウハウ

売上につながる体験を!イベントでマーケティング効果を得よう

近年マーケティング界の新しい潮流のひとつとして、「イベントマーケティング」が注目を集めています。
複雑化する顧客の行動心理を的確に捉えるためにも、効果的なイベントマーケティングを行うことはとても重要です。
しかし、どれだけ効果的な手法であっても、使いどころを誤ると十分な効果を発揮しません。
まずはイベントマーケティングを始める前に必ず知っておきたいことと、その注目すべきポイント。そして、イベントマーケティングのメリット・デメリットなどをご紹介します。


イベントマーケティングを行う前に、知っておきたいこと

イベントマーケティングは、顧客との接点を作り出すだけでなく、自社の商品やサービスを直接体験してもらうことで高い効果を生み出す優れたマーケティング手法です。
しかし、前提として、必ずしも万能な手法ではないことを理解しておきましょう。

例えば、苦労して開催したイベントも、運営の不手際が目立ってしまえばイメージダウンにつながりますし、イベントが成功したとしても、その後のアフターフォローを上手く行わなければ反響は得られず、マーケティング効果も低いものとなってしまいます。
直接顧客と繋がりを作り高い効果が期待できる反面、非常にデリケートなマーケティング手法と言えます。
ポイントは、「イベントを開催するための受け皿が十分に用意できているか」です。
運営の対応やイベント後の顧客管理、営業活動へのフィードバックなどが十分に行える環境を整えてから、イベントマーケティングを実践しましょう。


イベントマーケティングのメリット・デメリット

イベントマーケティングのメリット・デメリットを見てみましょう。


イベントマーケティングにおける3つのメリット

1. リアルな体験の提供

イベントマーケティングの最大の魅力はなんといっても実体験。
自社の商品やサービスを顧客が実際に手に取って使うことは、大きなメリットです。
顧客はリアルな体験をすることで、デジタルマーケティングやマス広告などを利用した場合よりもはるかに濃い情報を得ることができます。
体験することによって違いが明らかになるような商品なら特に、高い効果を期待することができるでしょう。

2. 短時間でリーチできる

見込み度の高いであろう顧客に早く、そして多くアプローチできる点も、イベントマーケティングを開催する魅力です。
イベント会場にまで足を運んでくれる人は、提供商品やサービスにそもそも興味があると考えられます。
こうした優良な見込み客に短期間で多くリーチでき、その後のコンバージョンも見込めることは大きなメリットと言えるでしょう。

3. PR効果が高い

イベント開催に労力こそ費やしますが、その場に来場者が足を運ぶイベントは拡散力が高く、大きなPR効果が期待できます。
記憶に残りやすい分拡散しやすいので、その後マスメディアなどの目にも止まりやすく、さらなる広がりやPR効果の期待が持てます。


イベントマーケティングにおける3つのデメリット

1. 広報・宣伝活動が必要になる

集客が顕著に効果へと繋がる分、イベントが開催されることを知ってもらうための告知活動が欠かせません。
呼び込みの手間など課題は多く存在しますが、もっとも大切なことは「社内からの協力」です。
社内を上手く巻き込み、スピードと行動力に拍車をかけるようにプロジェクトを進行させることが、イベントマーケティング成功のポイントとなります。

2. コストと手間がかかる

イベントマーケティングは、イベントの開催自体に大きな手間とコストがかかってしまいます。
規模と内容によって多少変動はありますが、「会場の手配」、「来場者への告知」、「備品の設置や空間デザイン」、「運営スタッフの準備・マネジメント」など、基本的な準備だけでも多岐に渡ります。
また、集客目標達成のため自社のリードへのアプローチの他、様々な媒体を通してのメディア露出も必須項目となります。
これらメディア露出や、広報・宣伝活動全てに費用が発生するので、自社でどう動いていくかの戦略をキチンと考えておかないと、費用ばかりが膨れ上がる結果になりかねません。

3. 投資収益率が集客に左右される

イベントを行ううえで最も大切なことが投資収益率(ROI)です。
そして、様々なマーケティングの中でもイベントマーケティングは集客と収益が顕著に比例します。
欲しいターゲット層をキチンと見極め、見込み客がどれだけいるのか、購買活動に至るにはどうすればいいか、また来場したくなるのかなど、シビアな視点と様々な仕掛けが必要となるでしょう。


イベントマーケティングは行う前に十分な検討を

顧客にリアルな体験の場を提供し、その濃い情報から高い効果の期待できるイベントマーケティング。
デジタルマーケティングやマス広告にはない、実体験というリアルさが強みですが、必ずしも万能というわけではありません。
他のマーケティング手法と比べて手間やコストもかかる傾向にあるので、実施する際はプランニングが最大のポイントとなります。

また、イベントマーケティングを行う際は、各地域への拠点作りも欠かせません。
潤沢な資本のある大手企業であれば、支店や営業所を増やしてエリアマーケティングを拡大できますが、そこまでの資本がない場合は貸し会議室を上手く利用すると良いでしょう。
イベントに必要な備品や設備が予め用意されている全国の貸し会議室を利用することで、手間やコストも大幅に削減させる事ができます。
このように、イベントマーケティングはリスクヘッジをキチンと行い、事前に十分な検討をした上で実施しましょう。

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