サンケイプラザマガジン

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ノウハウ

【セミナーやプレゼンの登壇者向け】相手に伝わりやすい声の出し方とは?

セミナーやプレゼンをする登壇者にとって、スピーチのテーマ以上に求められるものが「話し方・伝え方」です。
せっかく魅力的なプレゼン内容であったとしても、相手に上手く伝えられなければ価値も半減してしまいます。
優秀なスピーカーはプレゼン構成・内容のブラッシュアップも然ることながら、「魅力的な話し方」を強く意識し、相手に伝える努力をしています。

このような相手に伝える話し方は、生まれ持ってのセンスだけではなく、キチンと練習しノウハウを学べば誰にでも習得は可能です。
そして、上手な話し方を身につけることができれば、セミナーやプレゼンといった場面だけではなく、その他仕事におけるセールスや今後の人間関係向上にも繋がる利点があります。
今回は、上手なスピーチを行う「コツ」をご紹介します。


声の出し方

上手なスピーチを行う際大事になってくるのが「声の出し方」です。
良いと感じたプレゼンを内容ではなく、声の出し方に着目してみて下さい。
プレゼン・スピーチなどの喋りが上手な人は、トーンやスピード、感情の乗せ方といった「声の出し方」にとても気を配っていることがわかります。
まずはお気に入りのスピーカーを真似てみることから始めてみましょう。


腹式呼吸を使った声の出し方

今まで大きな声を出す時に、「お腹から声を出しましょう」と言われたことはありませんか?
コレは例えの話ではなく、実際にお腹から声を出す「腹式呼吸」という呼吸法の事を指します。

人は通常、「胸式呼吸」という呼吸法で発声しています。
この発声法で無理に大きな声を出そうとするとすぐに疲れてしまい、酷いときは喉を痛めてしまいます。
まずは、よく通る大きな聴きやすい声を無理なく出せるよう「腹式呼吸」を学びましょう。
スピーチの際いくらマイクがあるからと言っても、小さな声でぼそぼそ話すより、大きな声でハキハキ話すほうが印象の良いことは明白です。
お腹で声の出し方をコントロールする腹式呼吸は、良い声をだすに欠かせない呼吸法です。


大きい声と小さい声の使い分けを

声の大きさと聴こえやすさは間違いなく比例します。
ですが、スピーチの際、腹式呼吸を使って大きな声を意識することが重要とは言え、大きければ大きいほど良いというわけではありません。
単に大きいだけの声は時として人を不快な気分にさせてしまします。
声の出し方が上手な方は、声のボリュームをコントロールする術を心得ています。
常に大きな声で喋ってしまうと、相手はどこが大事で伝えたい部分かというプレゼンの肝を聴き逃してしまいます。
通常より小さい声を用意し喋りの中に織り交ぜることによって、より興味を引くプレゼンを展開することが出来ます。
上手に声を出す人は大きな声、小さな声を自在に使い分け、人が聴きやすいと感じる抑揚を出していることがわかります。

まずは、聴いている相手の立場になって声の大きさを考えてみましょう。

セミナー上手な人の共通点

成功するセミナーの話し手、プレゼン上手な人には共通点があります。
具体的に話し上手な人の共通点を挙げてみましょう。

聴き上手

話し上手な人は、得てして聴き上手でもあります。
キチンと人の話を聴き、その場その場において相手の考えを汲み取っているので、シチュエーションに応じた伝え方ができます。
話し上手になるため、人の話を聴くことにも集中しましょう。


笑顔を絶やさない

深刻な話を除き、基本的には笑顔を絶やさず柔らかい空気を作るのが上手です。
笑顔によって聴いている人にも安心感を与え、より感情を伝えやすい空気にしています。
話の中にユーモアを交えながら笑顔で受け答えし、場の雰囲気を盛り上げるように話してみましょう。


時間配分が上手

話し上手な人は、限られた時間の中で自分の気持を相手に伝える事ができます。
セミナー登壇や会議のスピーチなどでダラダラと話しすぎず、必ず予定時間内に収める努力をします。
そして、さらに優れた話し手はその時々の相手の集中力や感情へ気を配り、予定より早めに切り上げたり適度なタイミングで纏めるアドリブ力も持っています。

これは特殊能力や才能ではなく、「話のスピード」を意識しているからです。
話し上手な人は重要な部分ではスピードを落としたり、少し早口で笑いを誘ってみたりと、とても上手にスピードを調整していることがわかります。


話し上手になるコツ〜まとめ〜

いかがでしょうか。
話し上手な人は決して持って生まれた才能だけではなく、声の出し方など様々な事に気をつけ、ノウハウを学び努力していることがわかります。
最後に、今回紹介した内容を振り返ってみましょう。

・よく通る聴きやすい声を無理なく出せるよう「腹式呼吸」を。
・声のボリュームは小さく話す箇所、大きく話す箇所などの抑揚を意識し、より興味を引くプレゼン展開に。
・シチュエーションに応じた伝え方をするためには聴くことも重要。
・声を出すタイミングやスピードの調整を臨機応変に。

まずは上記を意識し、上手なスピーチを行う「コツ」を掴みましょう。

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